こんにちは國領翔太です。

先週からRoonee 247 Fine Arts Room1にて國領翔太写真展「群-MURA-」を開催中。

今週は在廊がメインなので展示中の写真についてのお話しを交えた回にしようと思います。

先週のパーティーの様子。来ていただいた皆様ありがとうございました。
久しぶりの朝までコース

9/5 火曜日

鹿児島 姶良 漆

この漆で親戚が豆腐店を営んでいる。それがきっかけで訪れた土地だった。

車を置かせて貰い散歩をしていると水田で作業をしている男性が気になって声をかけた。

稲を好む虫がいるらしく、その対策とやられてしまった稲を間引いている所だそうだ。

「ほら、これがダメになった稲だ」と真っ白になった稲を手にとった。

別れ際に写真を撮らせてくださいと言うと、写真は苦手だがあそこの親戚と言われちゃ断れんなと少し照れた様子でこちらを向いてくれた。

少しずるい手を使ってしまったかな、と思いつつシャッターを押した。

9/6 水曜日

写真を見て涙を流した方がいた。

その方のどんな所に触れたのかは分からないが、こういう風景を見続けたい。と言ってくれた。

写真を通して色々と感じてくれる事はとても嬉しい。

帰りにサードディストリクトギャラリーで牟田義仁展「ケサランパサランモノクローム」

その後間木さんと合流しこどじ藤田進展「犬吠」へ。

9/7 木曜日

新たな出会いがあり来年の後半に企画展が決まりそう。楽しみだ。

徳島 東祖谷 落合

バイクでの旅路、愛媛、高知を回り最終日は祖谷の集落を幾つか訪れて夜に徳島市街に泊まる予定だった。

幾つか集落を回ったあと有名な落合集落を登っているときにパンッと破裂音が響き後輪がバースト。タイヤが裂けていた。

「災難だったなぁ」音を聞き家から出てきたこの方とレッカー車が来るまで雑談を交わした。観光会長さんらしく普段は蕎麦打ち体験や石焼のバーベキューなどを開催してるらしい。

「この前マムシが出たから捕まえたんだコイツは危ないからな」と家の壁に吊るされた干物を指差した。滋養強壮にいいらしいが、おっちゃんは食べないらしい。いつか食べてみたいなぁと思ったが、なぜだかこの時は言い出せなかった。

9/8 金曜日

台風襲来。中心からはそれてるが千葉方面は土砂降りみたい。大丈夫だろうか。

ギャラリー街道へ西川善康写真展「DAVAO 2019」へ。海のイメージが強いフィリピンにも山岳民族がいると聞き驚いた。いつか行ってみたい。その後ルーニーへ向かう。友人が来る予定だったが台風だし日を改めると連絡。しょうがない。

台風の影響でお客さんあまり来ないかなと思っていたら青森から宮本あずささんが来廊。GRAFから写真集を刊行している宮本さんの展示も9/11-9/17でプレイスMにて始まりますので是非。

宮本あずさ写真展 ルスカスの花

日時:9月11日(月)〜17日(日)
12:00 – 19:00 ※会期中無休
場所:PlaceM
新宿区新宿1-2-11近代ビル3階

9/9 土曜日

高知 仁淀川 椿山

生まれ育った集落から最後の住民が去ったと聞き家族に大反対を受けながらも単身椿山に住民票を移したそうだ。

正確な記憶が定かではないが、椿山と下の集落でのニ拠点生活を送っているそう。

愛犬と過ごしながらハチミツ採取、野菜作りなどを行いながら暮していて、この日は前日行われた祭りの片付け中だった。

何百年と続く伝統だそうで「いまは学生達に手伝って貰いながら続けている」「椿山を何とか存続させたい」という言葉からは覚悟を感じた。

夜、篠原さんと打ち上げ。篠原さんが今取り組んでる事、やりたい事など教えていただく。とても夢のある話でワクワクする。3軒回って終電で帰宅。

9/10 日曜日

今日で写真展「群-MURA-」終了。

各SNSでも書きましたが、改めて。
ご来場頂いた方、写真集を持ち帰って頂いた方、篠原さん、杉守さんを始め、Rooneeスタッフの方々どうもありがとうございました。

2週間があっという間な充実の日々でした。

写真集はGRAF Publishersホームページ、蒼穹舎で取り扱ってます。
見逃した方も是非!

大きな音がしたので外を見てみると花火が上がっていた。今年初だな。なんだか良い気分。

9/11 月曜日

静岡 天竜 水窪

南信から静岡北部を回っていた時賑やかにお花見をしている団体がいたので思わずバイクを止めた。

程よくお酒も入いり陽気なおばちゃん達は若い子が来たぞ~と冗談を混じえながら快く受け入れてくれた。

「私は昔ナナハン乗ってたんだよ」「私はお花が好きでね」などおばさま達のパワーにタジタジになっていたが、その中で「ここの人達はみんな元気だったと、伝えてくれ」と言う言葉が印象的だった。

「美しい人はより美しく写りますからね」と往年のCMの台詞を拝借してシャッターを切り、大量のお菓子と晩酌用にとビールを貰い別れた。

写真展も終了し、新しい企画も決まりそうだし、また次の撮影に出かけようと色々と予定を組む。明日から久しぶりの仕事。戻れるかな。頑張ろう。

【GRAFメンバー展示会のお知らせ 其の一】

GRAF代表の本山周平が大竹昭子さんが出版される迷走写真館へようこそ』の刊行記念展に参加します!是非皆さまお越しください。

http://www.tokinowasuremono.com/tenrankag/izen/tk2309/356.html

第356回 『迷走写真館へようこそ』刊行記念展
写真を見るとはどんなこと?

2023年9月29日(金)~10月7日(土)
主催:大竹昭子、ときの忘れもの、iwao gallery 協力:赤々舎
会場1:ときの忘れもの 11:00-19:00
会場2:iwao gallery 12:00-19:00
※日・月・祝休

ときの忘れもののブログで2013年から連載をスタートした大竹昭子のエッセイ「迷走写真館~一枚の写真に目を凝らす」(現在121回)は、活躍している日本の写真家の写真一点を取り上げ、そこから感じとれることを綴っていただく大人気ブログです。

この度、その連載エッセイが赤々舎より書籍化の運びとなり、刊行を記念して、ときの忘れものとiwao gallery(蔵前)の2会場で収録作品の一部を展示し、書籍を先行発売いたします。 ときの忘れものでは写真家13名の作品をご覧いただきます。

・ときの忘れものの出品作家(13名):鬼海弘雄、小栗昌子、普後均、井津建郎、元田敬三、小畑雄嗣、川口和之、沢渡朔、池本喜巳、中藤毅彦、村越としや、本山周平、猪瀬光

・iwao gallery出品作家(9名):尾仲浩二、佐藤時啓、土田ヒロミ、楢橋朝子、西村多美子、花代、宮嶋康彦、森山大道、山縣勉

《大竹昭子先生からのメッセージ》
『迷走写真館へようこそ』の刊行を記念して、収録作品のうち22点を2会場で展示いたします。
本書には写真とそこから妄想した文章が収められていますが、展覧会ではその出発点となったオリジナルプリントがご覧いただけます。
プリント・サイズと額の選択はそれぞれの写真家にお任せし、あえて統一感のないさざめきに満ちた空間にいたしました。
本を片手に、あるいは自らの視点で、写真との自由な対話を楽しんでいただければ幸いです。

【GRAFメンバー展示会のお知らせ 其のニ】

小林正秀写真展
DRIFTING CLOUDS
会期:2023年9月30日(土)~10月8日(日)
13:00-18:00
休廊日:10月2日(月)3日(火)
会場:gallery0369
〒514−21113 三重県津市美里町三郷369番地

<写真展開催関連イベント>
①ギャラリートーク:9月30日(土)18時〜19時
荻野良樹(写真家)×小林正秀(写真家)、松原豊(司会進行)
参加費:¥1,100(税込)

②囲炉裏を囲む会:9月30日(土)19時30分〜翌日10時ころまで
参加費:¥15,000(税込)晩ご飯+囲炉裏体験+朝食付き/お酒等は各自でお持ち込みください予約人数:5名(事前予約必要)

詳細はgallery0369 HP をご覧ください。

https://gallery0369.jp/exhibition/230930kobayashimasahide-driftingclouds/