メンバー・小林正秀の展示のお知らせです。
小林正秀|中桐聡美展
『風景のかたち』
2024年11月9日(土)〜11月24日(日)
勝央美術文学館
岡山県勝田郡勝央町207-4
HP: http://museum.town.shoo.lg.jp/
<アーティストトーク>
小林正秀(写真家) × 中桐聡美(版画家)
ゲスト:下道基行(美術家)
日時:2024年11月10日(日) 14:00〜15:00
事前申込優先(定員30名)
お問い合わせ:0868-38-0270(勝央町美術文学館)
【開催概要】
このたび、小林正秀・中桐聡美展「風景のかたち」を開催いたします。
小林(写真家/美作市出身)は、自らの生活圏である中国山脈に近い山間部の風景を、レンズと記憶という2重のフィルターを通して、「版(写真)」に映し出し、古典的なモノクロームの「風景」を表現します。その作品は、現実の風景を写しながら作家の内的世界をたどり、その視線の先にある、時空を超えた誰もいない静謐で懐かしい異界へと、鑑賞者をいざないます。
中桐(版画家/倉敷市出身)は、自身の原風景である瀬戸内海の写真を、「版(イメージ)」としてシルクスクリーンで紙に刷り、その表面をカッターナイフで傷を付け、またインクで滲ませることで、新たな「風景」を描きます。それは、元のイメージを排除し、何かを付け加えるためのものではなく、時とともに、イメージが変化していく移ろいを表現しています。鑑賞者は、作家の「手」を介することで、交じり合い、揺蕩う波のように変化する「風景」の中に記憶や感情を見続けるのです。
「風景」とは、単なる自然界の有様ではなく、記憶や感情が絡み合い、見る者の心の在りようによって姿を変え、流れていく「かたち」なのではないでしょうか。
小林正秀と中桐聡美。共に岡山を拠点に、写真と版画という一つの「版」から複数のイメージを生み出すメディアで作品を制作する二人。しかし、close but not the same(似て非なる…)表現による、「風景のかたち」をどうぞご堪能ください。